TL;DR #

  • 社会人2年目(実質1年目)はつまらない
  • やめてやりたいことはたくさんある
  • しかしやめる気はない

何でも時給で換算するのをやめろ #

2025年6月1日に社会人2年目(実質1年目)に突入した。

正直、思っていたよりずっと退屈だ。学生は会社員に幻想を抱きがちだ(これは偏見か、単なる経験則かもしれない)が、いざなってみるとそんな大したことはやっていない(こちらは一般論ではなく私の体験談)。私は副業をせずにポイ活をしている人間を馬鹿だと思っていた。なぜなら時給を計算したらコンビニでレジ打ちをしている方が金になるからだ。しかし、ここまで退屈だと流石にポイ活で給料を得たくもなる。

仕事内容よりも、社会人の本質が本当に「潤滑油」なことに驚いた1年だった。1社目が独立行政法人(8ヶ月だけ)、2社目が日系大企業ということが理由かもしれない。単に私が本質を勘違いしているだけかもしれない。まあいいさ。少し若くもない若造の戯言を聞いてくれ。

会社には「上」の意向があって、それがミッションやビジョンとして下に降りてくる。これが伝言ゲームのように各部署で再解釈されて、最終的に現場の自分のタスクになる。その間に何度もフィルターがかかっているから、目的が見えにくくなるし、自分の強みも「伝言ゲームのお題」にそってしか発揮できない。

これを面白いと思えるか?正直、今のところは「ノー」だ。

使えもしない塵みたいなポイントを集めても最上川は流れない #

別に会社員を続けることに法的な義務はない。やめようと思えば、いつでもやめられる。ポイ活もやめられる。楽天ポイント、Pontaポイント、PayPayポイント、Vポイント…全部やめられる。とりあえずかき集めた1、2時間働けば得られるであろう数ヶ月のポイントにおさらばをして新しい生活も始められるのだ。

「やめてどうするの?」という問いは、「働いてどうするの?」という問いと同じくらい意味がない。生きていくうえで、時間とお金のトレードオフをどう取るか、というだけの話だ。

自分がやってみたいことはたくさんある。例えば、

  • 未上場の謎の会社を経営してみたい
  • 自分が納得するコードだけを書く生活をしてみたい
  • 誰とも伝言ゲームをせずに、全部自分で決められる日々を送りたい

ただ、よく考えると、こういうことってやめなくてもできる。副業でもできるし、空いた時間にやることも可能だ。もっと時間を割けるのは確かに魅力的だけど、やめなくてもできはするし、現状やめてまでしたいほどの情熱はない。

ポイ活は日本人の生産性を下げたい政府の陰謀 #

そもそも仕事が「つまらない」と感じる最大の原因は、自分がまだ仕事をうまくこなせていないからだと思う。ポイ活だってそうだ。最低賃金が保証されていれば続けられる。不毛に感じられるポイ活は全部政府の陰謀、利権であることに気付ける。

私は単純作業を効率化せずにやるのが大嫌いだし、人とのコミュニケーションも得意じゃない。怠け者だし、ゴールが見えたら手を抜くタイプだし、言葉もときどきトゲがある。だから、単に今の仕事が自分に合ってないというだけで、「働くこと」そのものに罪があるわけではない。もう少し慣れて、「ちょっとはできるかも」と思えるようになってから判断しても遅くない。

それに、私がこの会社に入った理由は明確にある。その目的は今は言わないけど、達成するまでは絶対にやめないつもりだ。途中で心が折れそうになることもあるし、これからもあるだろう。でも、それでも粘るだけの価値がある…と私は信じている。

ロケットの打ち上げは一人じゃできない。それと同じで、世の中には「一人ではできないけど、実現できたら面白いこと」がある。そういうものは面倒くさいけど、浪漫がある。もっと条件のいい会社があることは分かってるし、金銭的・環境的に向いている場所もあるかもしれない。おそらくある。でも、「何を成し遂げたいか」を中心に考えたとき、今はまだここでやるべきことがある。それが、私がやめない理由だ。

丸くなったと言えばそうかもしれない。前よりも目的のためなら手段を選ばなくなったと思う。何が正しいのかはわからないけれど、人は変わっていくものなんだなあと、しみじみ思う。そうか、目に見える数字で少しずつ確実に変わっていくところがみんな好きなんだな。私もポイ活を始めてみようと思う。